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試合の話

いつもブログをご覧頂きありがとうございます。

 

インドアテニススクールラフ福重校の松岡です。

 

 

 

 

福岡ラフに所属の5000人の松岡ブログのファンの皆様、お久しぶりです。

 

え~、毎週火曜日と木曜日と日曜日に松岡ブログを楽しみにされている皆様、お久しぶりです。

 

少しサボっておりました。

 

 

 

 

なので今日は今週書いていなかった2日分と合わせて、合計3日分の内容でお届けします。

長文が苦手なゲストの方、そして「また今回も長くて読む気がしないよ~」という長文読解が苦手な各校の社員コーチの方はスルーするのがオススメデスクトップ。

 

 

 

 

 

ということで11月はラフカップジュニアです。

 

今日はジュニアの試合について。

 

 

※本文とは関係ありませんが、文章ばっかだと飽きてきますのでところどころ写真も載せます

 

 

 

かれこれ20年間ジュニア育成の世界に身を置いてきて、たくさんの教え子たちの試合を見てきました。

 

今日はその中でも特に印象に残っている試合の話をしようと思います。

 

 

登場する選手は、当時私が小学1年生で体験レッスンから指導していた女の子。

私にとっては22歳で初めて担当したジュニアで小学1年生の春先に初めてラケットを握り、夏休みから強化クラスに入れ、11月~12月にかけてデビュー戦を迎え、翌年1月には小学1年生にして10歳以下(小学4年生以下)で福岡県代表になり九州大会に出場しました。

 

正直運動神経はそんなに良くない、柔軟性はない、足が速いわけでも体が大きいわけでもない。

 

ただ、この子は絶対に強くなる!という確信がありました。

 

後にも先にもこの20年で取れるか取れないか分からないボールに対し、ダイビングキャッチをして血を流しながらボールを打った小学一年生の女の子は彼女だけでした。

 

 

 

 

 

アカデミー時代からずっと言い続けてきましたが、テニスというスポーツにおけるポイントの取り方は大きく分けて4つ。

 

①自分からミスをしない

②相手にミスをさせる

③攻撃する

④ボール3の精度を上げる

 

通常の練習はすべてこの4つの中のどれかの練習をします。

 

これはアカデミーだけでなく、現在インドアのジュニアレッスンを担当していても全く同じ考えでレッスンを進めています。

当然ジュニア①でもです。

 

 

『何ができるようになっているのか』が大事なのは当然ですが、もっと大事なのは『その中で覚悟を決めて何を選択するのか』だと考えます。

 

 

 

 

試合では本当に大事なポイントがあります。

 

このポイントを取ったら流れが変わる。

 

このポイントを取ったら試合が決まる。

 

そんな大事なポイントで自分の決断に覚悟を決めることができるか。

 

 

 

 

テニスはコートに一人きりで、外からのアドバイスは一切聞けません。

ジュニアなら試合中に泣き出すジュニアも当たり前にいます。

本当に苦しく、心が折れたらどんなに楽か。

でも耐えて耐えて苦しい現実から逃げずにコートに立ちます。

 

外から見て、負け試合に対して『なにやってんだ!』『勝つ気ないのか!』なんて簡単に言っていいような楽な空間ではありません。

 

試合を見ていて、心臓が止まりそうになるほど苦しい試合は幾度となく経験してきましたが、その何倍も選手は苦しんでいます。

 

だからこそ、かつての教え子が絶対に負けられない試合で大接戦の末に負けて、大号泣しながらもきちんと握手をして、コートを出る際にコートに一礼して私のもとに結果報告に来た時は、まずそこを褒めたことを覚えています。そのジュニアは後に名門柳川高校でダブルス1としてレギュラーで活躍しました。

 

 

 

 

話を戻しまして、先ほどの女の子:Rちゃん。

 

彼女は強度の負けず嫌いもあり、12歳以下の初年度(小学3年?4年?)の福岡県予選での試合でこんなことがありました。

 

対戦相手は一歳年上の福岡県のトップ選手。

 

もともとRちゃんはミスをしないプレーでロングラリーが得意なジュニアでした。

 

小学2年生の時には、夏休みの特別メニューでショートラリー100回→そのまま101回目からロングラリー100回→201回目でクロスに打ってクロスラリー100回→301回目からストレートに打って逆クロスラリー100回=計400回ラリーをワンラリー(一球のボールでノーミス)で終わらせるという今考えるとおかしいメニューをクリアしていたほど、ミスのないテニスを徹底させていました。

 

 

 

 

競ってきた試合の中盤での出来事。

なんかどっちもミスせんなー。と思いながら何気なくポイントを見ていると、

 

 

1分経過

(お、隣の試合が始まった!)

 

5分経過

(なんかこのラリー長いな)

 

10分経過

(おいおい、マジでお互いミスらんな)

 

15分経過

(まじ?隣の試合が一試合終わっちゃった!)

 

25分経過

(あ、ミスった!)

 

 

 

なんと25分間ラリーが続きました。

 

しかも本番の試合で。

 

低学年の女子のラリーなので、ずっとロブ合戦なんですが、普通ではないポイントに春日公園テニスコートの観客はとても湧きました。

なによりすごいのはその次のポイントも10分以上続くロングラリーでした。

 

 

 

かつてこんなラリーを繰り広げたのはRちゃんと、現在アカデミー福岡校の選手コースにいる佐々木隆志選手の二名だけ。

 

 

 

残念ながら負けてしまいましたが、対戦相手のHちゃんは数年後に九州チャンピオンになり、名門柳川高校→早稲田大学→実業団へ。

そしてRちゃんはちゃんと九州チャンピオンになり高校は全国トップクラスの高校でシングルス1を務めました。

どちらも全国クラスの選手になりました。

 

 

 

 

 

 

結論。

 

やっぱりミスしないって大事。

 

 

 

かつてこんなに長い前振りはありませんでしたが、全てノンフィクションです。

 

 

 

 

ラフカップジュニアでは上位をすべて福重校で独占できたらいいな~とは思ってますが、

それよりも大事なのはまずジュニアのみんなが試合にチャレンジすること。そして失敗しても負けてもいいので最後までコートに立って諦めないこと。

 

 

保護者の方々も試合を見ているとついつい声を掛けたりしたくなると思います。

 

外から声掛けをするとルール上ダメなので最悪失格になったりペナルティが、、、なのは置いといて、

 

 

ミスした原因を考えるのも自分。

 

そこから改善して取り組むのも自分。

 

自分で考えて取り組んだ先にこそ『学び』があります。

 

そこに『失敗』はありません。

 

『成功』か『学び』か。

 

この学びができて初めて自分のものになります。

 

 

 

 

温かく見守りましょう。

子どもたちなりに一生懸命考える機会を私たち大人が奪わないように私自身もいまだに気を付けています。

 

 

 

 

サーブなんて入らなくても大丈夫。

 

外から一切の口出しやアドバイスを受けずにダブルフォルトしまくれば誰でも2試合目、3試合目には入るようになります。

 

これは断言します。

 

サーブが入らないから試合に出ない。ではなく試合に出ないから入るようにならない。が正解だと思っています。

 

 

 

 

多少現実的な話もしましたが、試合はやっぱり子供を大きく成長させてくれます。

 

新しい刺激の中で子供たちは勝手にあらゆるものを吸収し一気に変わります。

 

そんな瞬間を見逃さずにサポートできるのも私たちの楽しみの一つでもあります。

 

 

 

 

さあ!新しいチャレンジを一緒に楽しみましょう!

 

 

 

※先日、姪浜駅前校から振替に来てくれたお二人様。

ちゃんと載せましたよ~!

 

 

 

 

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